2025/08/30 22:14

❶ 自然のままに育てるという選択
岐阜・郡上の山あいで、
私たちは在来のよもぎを農薬不使用で育てています。
いわゆる「自然栽培」です。
農薬、化学肥料、除草剤、殺虫剤……
それらに頼らないというのは、
ただの「こだわり」ではありません。
たとえば、よもぎ蒸しや入浴剤で使う草は、
蒸気やお湯を通して、
粘膜や皮膚からまっすぐに身体へ届きます。
ほんの少しの農薬残留でも、
敏感な部分に影響を与えてしまう可能性があります。
だからこそ、
「本当に何も入っていない草」
であることが、何よりも大切なのです。

❷ 草の香りを、まっすぐ届けたい
よもぎを育てるというのは、
「草の力」を信じるということ。
血行を促し、冷えをやわらげ、巡りを整え、
女性の身体に寄り添う薬草として、
よもぎは昔から大切にされてきました。
そのちからを、余計なものに邪魔されたくない。
だから私たちは、自然そのままの香りと成分を、
そのまま封じ込めたいと願っています。
人工香料では届かない、草本来のやさしさ。
お風呂やスチームの中で、
まっすぐに感じていただけたらと思います。

❸ 草を育てるのは、手間がかかる
「よもぎは放っておいても育つ」
と言われることがあります。
たしかに強い植物ではありますが、
薬草として「美しく、きれいに」育てるのは、
簡単ではありません。
虫の被害や雑草、見た目の品質……。
放任すれば虫がつき、
選別に膨大な手間がかかります。
そこで私たちは、防虫ネットを使い、
草丈や日当たりを調整しながら、
毎年改善を重ねています。
除草剤も殺虫剤も使わずに、
安心してお届けできる草を育てるには、
思っている以上に、時間と労力がかかるのです。
それでも私たちは、
「安心と信頼」を土台にした草を育てたいと考えています。

❹ 農薬とは何か。そして、使わないという決断
農薬とは、
作物を病気や害虫から守るために
使われる化学薬品の総称です。
殺虫剤、殺菌剤、除草剤、
そして植物の成長を助ける化学肥料なども含まれます。
私たちの方針は、
「自然界にないものは畑に入れない」というものです。
草が本来持つちからを、
できるだけそのままの姿で届けたい。
だからこそ、
「なにも入れない」「なにも足さない」ことを、
大事な選択として続けています。
※なお、私たちは農薬を使わない選択をしていますが、
農薬そのものを否定するつもりはありません。
農の現場にはさまざまな目的や背景があり、
それぞれの育て方には意味があると考えています。

❺ 草を信じる暮らしのために
草は、私たちにとって単なる原料ではありません。
身体を整える相棒であり、
心を静めてくれる友のような存在です。
だからこそ、自然のままに育てたよもぎを、
丁寧に乾かし、刻み、心をこめて製品にしています。
それは、「自分たちが本当に使いたいもの」
を届けるための営みでもあります。
もし、あなたがふと立ち止まったとき。
「やさしいものに包まれたい」と感じたなら。
そのそばに、草のちからを添えていただけたら、
私たちはとても嬉しく思います。
