2025/07/26 16:29

〜熱中症が心配な日に、よもぎの恵みを暮らしに〜
真夏の強い日差しにさらされて、何もしていなくても身体がだるい──そんな日が続いています。
熱中症という言葉が当たり前になるこの季節。
クーラーの冷気で冷えすぎたり、逆に身体の熱がこもったりして、知らず知らずに疲れがたまってしまう方も多いのではないでしょうか。
そんなとき、よもぎの力が、暮らしにそっと寄り添ってくれることがあります。

夏にも役立つ、よもぎの力
「よもぎ」と聞くと、春の草餅や温活のイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
でも実は、夏の体調管理にも役立つ、頼もしい草なのです。
よもぎには、身体を巡らせ、余分な熱や湿気を抜く作用があるとされ、冷房疲れやむくみ、倦怠感などの対策として、昔から親しまれてきました。
ここでは、夏によもぎを取り入れるおすすめの方法を3つご紹介します。

1. 冷やしよもぎ茶で、内側からすっきり
乾燥よもぎを弱火で10分ほど煮出し、常温に冷ましてから冷蔵庫で冷やします。
ほんのり苦味のある風味が、暑さで疲れた身体を内側から整えてくれます。
苦味が気になる方は、はと麦やレモングラスをブレンドするとまろやかに。
カフェインを含まず、夜のリラックスタイムにもぴったりです。

2. よもぎ湯で、身体と心をゆるめる
暑い日こそ、あえてぬるめのお風呂に浸かるのもおすすめです。
シャワーだけでは汗腺が開かず、体に熱がこもったままになることも。
38〜40℃のお湯に煮出したよもぎを加えて半身浴すれば、汗とともにめぐりが良くなり、冷房疲れの解消にもつながります。
また、眠る前には常温〜35℃のぬる湯でクールダウン。
洗面器に入れて足湯にしたり、タオルに含ませて体を拭いたりするだけでも、草の香りとやさしい温度が、身体と心を整えてくれます。

3. よもぎスプレーで、香りと空間のリフレッシュ
乾燥よもぎから作ったチンキ(アルコール抽出液)や煮出し液で、手作りスプレーも楽しめます。
クーラーの効いた部屋で空間をリフレッシュしたり、寝る前の枕元にひと吹きしたり。
香りとともに空気が軽くなり、心も穏やかになります。
首元や手首にスプレーすれば、汗ばむ季節の自然派ボディミストとしても活躍します。

草の時間で、夏をやさしく過ごす
草の香りは、私たちに「深呼吸すること」を思い出させてくれます。
冷たい飲み物やエアコンに頼る日々に、ほんの少しだけ、草の力を添えてみる。
その小さなひと手間が、身体と心をやわらかく整え、自然のリズムを取り戻す時間になるかもしれません。

郡上の山あいで、在来のよもぎを無農薬で育てています。
草の力が、そっと寄り添うような製品を、これからも丁寧に作っていきます。
この文章が、草と自分をつなぎ直すようなやさしい時間になれたら嬉しいです。


 
  
							