2025/07/26 14:37

よもぎの製品づくりでは、用途に応じて「葉の部分だけ」を使うことがあります。
ハーブティーやアロマキャンドル、草のエッセンスなど──
香りや成分を引き出すには、茎ではなく、葉を乾燥させるのが基本です。
では、乾燥よもぎ100gをつくるには、どれくらいの生葉が必要でしょうか?
答えは──およそ500〜600g。
本数でいえば、20〜30本分のよもぎになります。
生の状態では両手いっぱいに抱えるほどの量でも、
乾燥させると、ほんのひと握りに。
それは、よもぎに限らず、どの草も同じです。
一見たっぷりに見えても、命が削がれていくと、その姿はしんと静かに、小さくなっていきます。

一杯のよもぎ茶も。
ふわりと香るキャンドルの香りも。
その背景には、静かに差し出された草の命と、時間があります。
「もらう」というより、
「ほんの少し、草に分けてもらう」という感覚で。
わたしたちは今夜もまた、草と向き合っています。


 
  
							